2010年11月26日金曜日

マイペンアルファ:2 「箔文字・箔模様」


   従来からある電気ペンとマイペンアルファのペン先の比較です。従来からある電気ペンのペン先はワイヤー製ですが、マイペンアルファのペン先はハンダゴテタイプになっています。

   ペン先までの距離は、従来からある電気ペンのほうが短いので、単に革を焦がすだけでしたら、マイペンアルファよりも従来からある電気ペンの方が、扱いやすいと思います。でも、マイペンアルファのペン先には、ある程度力を加えても大丈夫な強度があり、簡単にペン先が交換できるという、大きな利点があります。



   ペン先の強度を利用して可能になる技法の一つに、転写箔を利用した箔文字・箔模様があります。見本の画像は黒い革に金色の転写箔を使って描きました。普通の電気ペンは、ペン先の強度がこういった技法には不足していましたし、焦がすという表現方法の限界があって、黒い革にはっきりとした表現などは不可能でした。でも、マイペンアルファを使えば、濃色の革に様々な表現が可能になります。

   転写箔は、金色や銀色だけではなくて、白・赤・青・黄色・レインボーなど、様々な色の製品があります。それらに、購入しやすくパッケージされた製品があれば、手軽に転写箔を使った表現を楽しむことができるようになりますね。この手の国内の製品を探してみたことがあるのですが、手頃で上質で強度なども納得できそうな製品は、なかなか見当たりませんでした。

   適切な転写箔があれば、マイペンアルファと合わせて、箔文字などの定番商品になる可能性があると思います。レザークラフトの商社あたりが、箔のパック商品を用意すれば、レザークラフト以外の分野からも引き合いがあるかもしれませんね。

  そのためには、 転写箔のバインダーが重要になると考えているのですが、見本の画像では、熱によって革の塗料が軟化して、転写箔を定着させるためのバインダーとして働いています。この方法が、どんな革にでも有効かと言うと、実際には塗料の質も様々で、調整が微妙であったり、なかなか定着させることのできない革もあります。

   試験的には、転写箔の裏に合成樹脂やビニルなどの塗料や接着剤を塗ってみて、バインダー代わりに使ってみました。それなりに、接着力はありましたが、それが必ずしも良い結果ばかりを生むというわけではありませんでした。もちろん転写箔専用のバインダーも市販されていますが、どちらかというと印刷的な使い方が想定されている物が多いようで、電気ペンで描いた部分を転写させるという使い方を想定したものではないかもしれません。

   できることならばバインダーが施されていて、各種の素材に定着しやすい転写箔が望ましいと思われます。私は詳しい商品知識を持っていないのですが、転写箔にも様々な製品があるはずですので、しっかりした強度の確保できる、より使いやすい転写箔があれば、利用範囲が広がっておもしろいと思うのです。



   転写箔で描いた見本は、細・中細・太といった感じの太さの違う見本にしてみました。そのために使ったのが、この3本のペン先です。

   左端が細いペン先ですが、これは加工用の太いペン先から私が自分で削った物です。私が購入したときに、0.5という細いペン先がメーカーでも在庫切れだったので、自分で加工した方が早そうだったので自作しました。

   中央は標準で附属してくる、1.0という太さのペン先です。

   右端は、2.0という太いペン先ですが、1.0と2.0の間には、1.5という太さのペン先も販売されています。太さの違いが大きい方がわかりやすいと思って、今回は2.0を用意したので、1.5の線の太さは確認していません。

   このようなペン先の交換が素早くできるのは、マイペンアルファの良いところですね。熱くなったペン先を抜くための、専用のパッドも附属してくるので、本当に簡単にペン先の交換作業ができます。

   さて、転写箔を利用した箔文字・箔模様はいかがですか。おもしろいことがいろいろできそうなので、良い関連商品がレザークラフトの世界でも流通してくれれば良いなと思っています。