2011年3月31日木曜日

ドイツ八方


   背景がちょっとひどい有様ですが、身内の引越しに伴い様々な物を我が家に引き取ってきて、物の置き場も無くて茶箱を二つ重ねて作業台にとりあえず置いております。

   この画像の主人公は、もちろん茶箱ではなく、手前のミシンです。これは、革の物作りの大先輩、ベテランの革靴の職人さんから、譲り受けたものです。その職人さんのお師匠さんが使っていた八方だそうです。私はこの型の八方を初めて見たのですが、画像検索で探して見たところ、「ドイツ八方」と言われているミシンのようです。

   部品や消耗品の入手が難しくなっていると思うのですが、使うことのできる人に譲りたいと言われて譲り受けたものですので、ボビンなどを探してみたいと思っております。知識や情報がほとんど無いので、この手のミシンに詳しい方がいらっしゃいましたら、このミシンについてご教授いただければありがたいです。

   今回紹介する画像ではわかりませんが、ヘッドだけでなく脚も当初からの物のようで、非常に興味深いものです。プーリーは普通の金脚と違って横向きになっていて、その分、ヘッドの構造がシンプルになっているようにも見えます。デザインもとても凝ったものです。


   まだ、少しホコリを払った程度で、これから時間を見つけてじっくりと触っていくつもりです。全体的にはシンプルな構造という印象があるのですが、実は部品の一つ一つが凝っていて、何とも言えず良い感じです。

   このミシンを引き取りに行った時、車に積んで走り出すときに、この職人さんは下を向き作業をして、こちらには目もくれませんでした。でも、心の中でこのミシンにお別れをして、そして若い頃に修行したお師匠さんとの時間を思い出していたのではないかと、私も心の中で想像しました。

   大切にさせていただきます。