2011年9月1日木曜日

パラレルブレードかな!?


   異形という感じですが、スイヴェルナイフ用のブレードを一つ作ってみました。昨晩作ったので、まだ作ったばかりの新作です。ご覧のように2枚の刃が平行に並んでいて、2本の線を同時に切ることができます。ビーダーブレードという、2本線を切る専用品と似たような機能だと思っていただければ良いのですが、ビーダーブレードとはまた違った利点などもあります。平行ブレードといった形状ですが、何か良い名前はないでしょうか。


   構造はいたって単純で、平らな刃が2枚並んでいて、それがネジでジョイントされているというものです。ネジが2本付いておりますが、刃先に近い1本が固定用で、もう1本は刃のずれを抑えるための位置決め用です。(加工精度が悪いので、狙い通りの仕上りにはなっていないのですが・・。)


   2枚の刃がぴったりくっついた状態では、幅が約1.5ミリの等幅線を切ることができます。それ以上の幅の線にするときには、任意の厚みのスペーサーを刃と刃の間に挟んで固定します。最初の画像では約2ミリの厚みの革をスペーサーとして挟んでおりますので、約3.5ミリの等幅線を切る事ができます。スペーサーには下の画像のような形の物を使いました。


   このブレードの利点はいくつかありますが、まずは2枚の刃を任意の間隔に設定することができます。幅の調整はスペーサー式ですので、設定した幅の再現性が高く、設定作業は簡単です。刃を増やすと、3本線を切ったりすることもおそらく可能です。また、それぞれの刃の研磨を普通のブレードと同じような方法で行うことができます。それから、刃の加工によっては、2本線を切るのではなくて、定規付きの1本切りという使い方も可能です。でも、定規としての性能は限られたものになりますね。(スイヴェルナイフ用の定規の良さそうな構造も思いついたのですが、自作は難しそうなので、形になることは無さそうです。)


   朝に思いついて、その夜に作ったものなので、とりあえず作ってみましたという感じですが、使ってみた感じは悪くありません。この方向で細部を吟味して詰めると、市販品としても十分に機能的な物ができるかもしれません。構造的にも量産は難しくないと思いますが、いろいろな作り方や構造が考えられるので、刃の構造やスイヴェルナイフのボディの構造などをいくつか試してみたいところです。といっても、私はこの1本でもう十分時間をかけましたし、素材も工作機械も無いので、私の試作はこれで終わりです。(単純な物ですが、加工はけっこう面倒なのです。)

   本当は、もっと複雑な構造の物を考えていたのですが、結局は小さな部品らしく単純な構造で、自作が可能な物になりました。この思考過程はいつも同じで、あれこれ考えてはみるものの、最後は一番単純と思われる物になって行くことが多いです。自分で作ることが前提なので、仕方ないですね。そのおかげで、単純明快な物に行き着くこともあるのかなとも思います。


  さて、 平行ブレードを紹介しましたが、それとは別に、ビーダーブレードを自作するときの、鋼材の株もあると良いなと思っております。画像は、ジュラコン製のベベルブレードを作るために用意した株ですが、鋼材のこういう原形が手に入れば、いろいろな幅のビーダーブレードをはじめ、様々なブレードを作ることができますね。彫金の世界などでは、タガネの株として安価に鋼材が販売されているので、レザークラフトの世界にもそういうのがあっても良さそうなものですね。