2012年1月22日日曜日

焼印と刻印どちらも良い仕上がり


   マイペンアルファという電熱道具を以前何度も紹介しましたが、そのマイペンアルファ用の焼印を、プロに製作していただきました。上の画像に二つ並んで見えますが、左側は発注前に私が自作したテスト用の焼印です。右側のマイペンアルファに取り付けている焼印が今回製作していただいた物です。

   もちろん、プロが作った物の方が、格段に格好いいです。マイペンアルファを取りつけるための部品も特注で作っていただいたものなので、ペン先の寸法に対してベストと思われる仕上がりになっています。穴のサイズも絶妙にできていて、とても気に入っています。

   私の試作は無駄な体積があり、熱の伝わり方も良くないので、スイッチを入れてから黒く革が焼けるまで4分ほどの時間が掛かりましたが、プロが製作した焼印では2分以内で同じ程度の温度に上がるようです。待ち時間が少なくて良いですね。また、一般的なハンダゴテと比べてコンパクトで軽いので、持ち方も自由になり操作がとても楽にできます。

   いつも作業台の側に置いてある道具で、手軽に焼印ができるのは、合理的ですし快適に感じています。利用範囲が広い割にコンパクトに収まる良い道具ですね。今まで焼印にはあまり興味が無かったのですが、気が向いたときにすぐに作業に取りかかることができるので、これからは時々使ってみようと思います。


   初めて焼印を試した時の革片です。スイッチを入れてからの時間を計りながら、焼け具合を確認しました。1分半から2分で実用範囲の温度に上がるようです。スイッチを入れるときは調温のダイヤルは10ですが、温度が上がってからは8~9にするようにしています。

   このマークは、私が使っている中では最も古い物です。あっさりとしたかわいらしさがあるので、使いやすいと思っています。鳥と獣は革のクラフトの素材になってくれる動物を表しています。中央の植物柄は、タンニンを供給してくれる植物。また植物の両側にあるのは月と太陽です。月や太陽を見上げるのが好きですし宇宙の広さや人の小ささが感じられて良いなと思うのですが、このマークでの月と太陽は主に時間を表しています。時間は、革を鞣すための時間であり、また革が使われ始めたであろう太古からの歴史的な時間でもあります。ときどきこの説明を教室などで話すと、「後から考えたんでしょ」と生徒さんに突っ込まれたりするのですが、いえいえ、そんなことは無いのです。ちゃんと考えながら描いたのです。


   同時に刻印も作っていただきました。これも良い仕上がりです。深く鮮明に打つことができます。長さは私の好みに合わせて、90ミリ~93ミリでお願いしました。そして、93ミリで仕上がってきました。私にとっては、とても使いやすい長さです。

   鋼鉄製なので、冬の寒い仕事部屋では刻印が冷えきってしまい、使うときに手に持つと指先が痛いほどです。それで、刻印には革を巻きました。薄い革ですが十分な効果が有り、指先の冷たさはあまり感じなくなります。

   パターンに対して外形の左右の余裕が少し違っていたので、ダイヤモンド砥石で削って修正を試みたのですが、あまりの硬さに途中で止めてしまい、完全には修正できていません。でも、私なりの許容範囲には収まりました。ちなみに、この作業でダイヤモンド砥石は研磨能力が落ちてしまいました。私が力まかせに削ろうとしたせいで、研磨材が剥離してしまったのだと思います。それにしても刻印は硬く仕上がっており、加工の確かさを感じました。彫金にも使うことのできる硬さがあるそうです。

   ちょうど、ダイヤモンド砥石はそろそろ次の物をと考えていた所だったので、新しい物を購入しました。近年は廉価な製品があるので、消耗品と割り切って使っています。