2012年6月7日木曜日

アングルブレード


   アングルブレードの画像です。私は、アングルブレードは使いにくいと、長年の間思っていました。その考えを改めたのは、昨年のことです。革をはじめて30年。アングルブレードを使ってみた時間は、ほんの数分程度だったかもしれません。ちょっと使って、すぐ使うのをやめていたのです。お恥ずかしい話です。

   個人的には、なんて使いにくいブレードなんだろうとずっと思っていたのですが、研ぎ方を変えてみたところ、格段に使いやすくなりました。

   その研ぎ方が、画像のような研ぎ方です。刃の先端に丸みを付けて研いでいます。市販の状態のように尖っていると、私には使いにくく感じました。以前、廻し切り包丁を布川刃物の布川さんと開発した時と同じような考え方で、アングルブレードの先端や側面を成形しました。小回りを効かせるための基本は同じなのですね。

   画像はセラミックのブレードです。私はセラミックのブレードの使用感が好きなので、セラミックの細い刃を加工しました。角度調整器を使わずに、手持ちで適当に削ったので、綺麗な仕上がりではありませんが、切れ味は問題ありません。

   セラミックのブレードは、たしかに硬いのですが、ごく普通の鉄のブレードと同じで、耐水ペーパーで加工することができます。金属のブレードよりも加工に時間はかかりますが、一度しっかり研ぐと長持ちします。



   このようなブレードも作ってみたことがあります。右側は、冒頭のセラミックと同じような加工を施した、薄身のブレードです。左側は、剣先型と言えば良いのでしょうか、ちょっと変わった形をしておりますね。

   左側のブレードは、操作する時の回転の軸と切っ先がほぼ一緒になるので、回転性はとても良いです。ただ、どうにも進みが悪い。こういう形状のブレードが一般的ではない理由は、使ってみるとわかります。もしかしたら、頭の良い人だと考えただけでもわかるのかもしれませんが、私は使ってみて初めてわかりました。もしもですが、ほとんど進まないで細かい波線を切りたいというような用途があれば、そういう用途には最適な形状です。何せ、なかなか進みません。

   先端の角度を変えてやると、少しは使いやすくなるのかもしれませんが、使いやすくなったとしても、それは普通のアングルブレードで間に合ってしまうような範囲での話です。今のところ改良されることも無く、また一度も活用されることも無く、ブレードを保管しているケースにしまいっぱなしです。

   こういう訳のわからないようなブレードが、何本も入っています。