2012年6月16日土曜日

新旧美術館


   工房から歩いて3分くらいのところにある、県立美術館です。平野政吉美術館という、個人のコレクションを展示する美術館と、ひとつながりの建物です。なかなかユニークな建物です。

   この美術館も、間もなくお役御免となります。


   歩いて1分ほどの所に、新しい美術館が建設中です。池の向こうの横長の長方形に見える建物がそうです。この一角は、日赤・婦人会館跡地と呼ばれて、10年以上放置されていた土地でした。以前にもちょっと書いたことがあります。

   150億ちかいお金を掛けた開発なのですが、美術館・商業施設・公共施設・住居棟などが作られているそうです。でも、完成する前から、漠然としたがっかり感があります。街に箱物ができて、小綺麗になって、そして寂れていく。そういうおかしな構図がまた繰り返される不安感でしょうか。

   公共施設の呼び名は、なんだか理解しがたくて、「Au」と書いて「あう」だそうです。エーユーかエヌティーティーかソフトバンクから、何か言われそうな名称ですね。確か「にぎわい交流館」と書かれていたので、そのまま「にぎわい交流館」と言えば良いのに、変な名前を付け過ぎですね。本来の名前の大切さを損なうことが多いと感じますし、こんなワンパターンは止めれば良いのにと思います。「広小路のにぎわい交流館」で問題は無いはずなのですが、押し付けがましい愛称を付けたがる人が、どこかにいるのでしょうね。

   2014年に国民文化祭という行事が秋田で行われるらしいので、それまではきっとイベントなどを一生懸命にやって、賑やかさが演出されるかもしれません。行事に合わせて、隣接するホテルに皇族の方がお泊りになられる時には、街の活性化の例としてこの開発を説明するのだろうなと、そんな場面も想像しています。

   私の所からは最も近い食料品店ができることになるので、便利に利用できれば良いなと思っています。そして、いい意味で裏切ってくれる施設だとうれしいですね。間もなく、7月上旬にはオープンする施設もあるそうです。すこしでも有効に活用される場になってくれると良いですね。


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   ところで、私の「妄想開発事業」では、ここは、広い緑の広場があって、その周りに2階建てくらいの背の低い商業施設を作り、商店街的に歩いて過ごせる空間になっておりました。余裕のある空間と低い建物の組み合わせは、デザインが自由になる部分が多く有りますね。

   竿燈祭りの時の昼竿燈は、この緑の広場で上げるとかっこ良いのではないかなと思い、リアルな情景を思い描いておりました。アスファルトの上の竿燈よりも絵になりますよね。2階建ての建物の屋上まで幅広の階段のある部分があって、イベントの時のちょっとした観覧席にもなります。屋上も便利に使っちゃいますよ。(階段下の店舗は家賃を安くして、若者がチャレンジしやすい物件にしますよー。)

   それから、曇りでグレーが多い秋田の空の下でも、明るい気持ちにさせてくれる建物の色が良いですね。建物の色は、グレーは嫌なのです。子供心をワクワクさせる、そして大人は明るい気持ちになる色が良いなー。緑の広場があれば、色もちょっと冒険できますね。

   環境面では、千秋公園の周囲の5つの池(昔の城の堀跡)をつなげる水路を作り、旭川から導水して、隣接する池も一度底をさらってきれいにします。何せ、千秋公園の周囲の池は、超汚いのです。放置されているのが信じられないくらいに。(過去にも導水の計画があったような気がするのですが、実現はされていません。)

   水は、千秋公園に揚水してから流すという手もありますね。昔は配水場が千秋公園にあったそうですから、歴史的にも違和感のない構想になります。最短距離で旭川から取水・揚水すれば、費用も抑えられるのではないでしょうか。千秋公園は蚊の発生が多くてゆっくり歩いていられないのですが、公園内の水環境も整えて蚊の発生も抑えます。水は街の顔っていう気がしますし、水のデザインって大事ですよね。昔から、街も田舎も水のデザインがあってこそ存在しているわけで、水のデザインは人の生活の根幹とも言えそうです。(使われていない工業用水も、たしかたくさんあるので、それも使えるかも。)

    秋田市の中心街区は古い街を捨ててしまったので、商店街的な空間の再構築が必要だと思っております。また、今後も続く超のつく人口減少と高齢化の中でも継続して使うことのできる、低投資で維持することができる、環境にも悪影響の少ない街のデザインが必要なのでしょう。従来型の箱物造りをしいる場合では無いような気がします。例えば、秋田を訪ねてくれる人が、秋田に来た時に何かを感じてくれる街って、きっと箱物で構成された街ではないんですよね。

   妄想だけなら私にもできるけど、リアルな街のデザインって、誰の仕事なのでしょう? おそらく、立派な青写真がどこかで作られているのでしょうね。でも、あんまり立派じゃないデザインが、これからは必要なのかもしれません。