2012年6月20日水曜日

公園の桜


   ちょっと季節外れの桜の写真です。4月に撮影したものです。工房近くの千秋公園の桜の頃は、ほかにもきれいな花がたくさん咲き始めますし、嫌な虫もまだ少ないので、気持ちの良い季節です。


   ただ、心配なのは、桜の木の状態です。この木は幹が腐り、樹皮がかなりの部分ありません。


   この木も幹はぼろぼろです。


   幹が空洞になり、空が見えます。このように痛んだ桜が公園には多いのです。


   こちらの桜もそうです。やはり、幹は腐れて、表面は苔むしています。


   こちらはどうでしょう。やはり幹が空洞になり、穴から向こう側が見えています。この状態になってからでは、樹勢の回復は無理ですね。朽ち果てようとしているように見える桜は、公園内に他にも何本もあります。(桜以外の樹種でも、虫に食われたり幹が朽ちつつある木はあります。)

   公園の桜はソメイヨシノが多いようなのですが、ソメイヨシノは接木などで増える植物で、種から芽が出て増えていくものではないのだそうです。そのため、全国のソメイヨシノは、単一の遺伝子から生まれものと言えると言う事が、ネットで読んだ記事には書いてありました。

   病気などには強くない樹種だそうですし、一般的には数十年で樹勢が衰えることが多いようです。寿命は80年ほどという話を、以前ラジオで聞いた記憶があります。手入れによっては、もっと長生きするらしいのですが、少なくとも千秋公園の痛んだ桜は、もはや手遅れの状態なのではないかと思われます。

   根からは、ほかの植物の成長を妨げる物質を出すそうで、同じソメイヨシノでも、その土では次の木が育たないのだそうです。木の更新には土から入れ替える必要があるという事も書かれておりました。

   いい状態を保つのが、難しい樹種なのだなと思いましたが、幹が腐ってきて朽ち果てようとしている木を、いつまでもそのままにしておくわけにはいきませんね。

   まだ生きている木を、他の木に替えるのは抵抗を覚えることだとは思うのですが、朽ち果てようとしている木ならば、早めに手を打つのも一つなのではないでしょうか。

   朽ち果てそうな木を見て、頑張って生きているなと思うよりは、この姿で放置しているのが、かわいそうな気持ちになります。超高齢化の秋田といえども、桜は若々しくしても良いのにという気がいたしますね。

   千秋公園は自然の山ではなくて、人工的に造られた公園でありますし、観光スポットとされている場所ですから、もっと積極的な対策を取っても良いように思います。桜の木を更新していくのか、あるいは、ほかの樹種を導入するのか・・・・・。選択肢はいくつかあるのかもしれないですね。


   さて、これは公園の隅のほうにある、桜の大木です。中は腐ってきているのではないかと思うのですが、まだ元気な姿を見せてくれています。このような木には、できるだけ長生きできるような手を施す甲斐があると思うのです。花見の時に、人が大勢来る場所ではないので、踏みつけられて痛むことが少ないのかもしれません。大事にして欲しい木です。


   こんな表示板もありました。千秋公園には、「さくら名所100選の地」という肩書きもあったのですね。ソメイヨシノの管理は、全国で問題になっているようなのですが、千秋公園も、この表示板にふさわしい桜の状態を維持・管理していくことができるのか、大変難しい時期になっていると思われます。



   一部では、樹勢回復試験が行われているようなのですが、この状態になってから数年、進展があるのかどうか、私にはわかりません。素人目には、手遅れに見える木が多いというのが、私の実感です。

   あの枯れ果てそうな桜たちをどうするのか、専門家の監督のもとで良い方法を探り、対策を実施していただきたいものと願っております。