2012年6月21日木曜日

お花見やその他のこと


   前回に引き続き、ちょっと季節外れのお花見の時期の画像からです。千秋公園の花見の時期には、毎年このような簡易ステージやスポンサーの大きな看板などが設置されます。実は、私はこの毎年のステージなどの設置を見ると、がっかりしてしまいます。この一角のデザインが、どうにも無粋に感じてしまい、個人的には好ましいものとは思えないのです。背景の花を台無しにしているように見えるのは、私だけでしょうか。

   7/4追記
   その後、「千秋公園さくら再生基本計画」という書類を見つけて読みました。図が少々わかりにくかったので、図の読み方を間違っていなければなのですが、ステージ後ろのあたりの区域は、公園内でも最も桜の生育が良好な区域のようです。何せ、良好じゃないところが、圧倒的に多い様子ですので、生育が良好な桜の前にこれらのステージや看板を設置するのは、やはり景観を損ねているようで、もったいないですね。


    二の丸をもう少し広く写すと、このような感じです。個人的な気持ちとしては、どうせならば、花がもう少しきれいに見えるように工夫して欲しいと、毎年のように思います。

   昔と違って、露店の数も少なくなりましたし、公園の環境を最優先に考えれば、露店を必ずしも公園内に設置する必要はないようにも思います。一時は、露店からの排水が下の池に流れ込み、油が浮き異臭がするひどい状態になっていた時期もありました。数年前からずいぶん改善はされましたが、環境面への影響が無いとは言えないような気がします。

  露店の営業としても、寒かったり雨が降ったりで天気が良くないと、公園には人がほとんど来ませんし、花の時期がずれても、やはり人出は少なくなります。いっそのこと、駅前などに露店を設置してはどうでしょうか。「春の駅前露店祭り」です。駅前はある程度の人通りが見込めますし、駅前と公園の人の流れもできて良いのではないでしょうか。駅前だけでなく、公園までの道すがら、いくつか露店スポットを作っても良いですね。商店街は形を成していないけれど、可能なところは一緒にイベント的に商売をしてしまいましょう。

   単なる、私の妄想ですが、花見の時期の公園のデザインには、もっと良いものがあるのではないかというのが、私の心の長年の引っかかりです。

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   さて、この写真は公園の入り口とも言える大坂を登ったところの土手の様子です。土が流出して、木の根っこが露出してなんとも痛々しいです。


   すぐそばには、日本の都市公園100選の表示板があります。


   この表示板と背景のむき出しの木の根っこの組み合わせの違和感に、公園を管理する市や観光関係の組織も気がついているはずですよね。このように、土が流出してしまい、木の根っこがむき出しになっているところは、千秋公園には何箇所かあります。また、全体的に、土が痩せているというか、硬い印象があります。土の柔らかさを感じるところが少ないような気がいたします。


   このような表示板もすぐ近くにありました。平成20年に、秋田市教育委員会により、市の名勝に指定されたそうです。(知らなかった。)貴重な公園で名勝だと、教育委員会がわざわざ指定したわけですね。

   でも、こうした看板が増えても、なぜか公園の環境はなかなか良くならないようです。

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   これは、公園にある、とあるあずま屋の屋根の画像です。屋根の上に落ちた落ち葉が土になり、苔や草が生えてきております。公園は、毎日きれいに掃除されているのですが、屋根の上には目が届かないのかもしれません。あるいは、風情があると言えば、そうなのかもしれませんので、わざとこうしているのでしょうか?

   これは、何年もかかってこうなってしまったのだと思いますが、市の名勝ということですし、屋根の掃除もしていただいたほうが良いのではと思い、散歩のたびについ目が行ってしまいます。もしかしたら何か理由があって、このままにしているのかもしれませんが、屋根の一部だけがこうなっているので、不思議に思って見ております。どうせなら、ふかふかしていそうな屋根の土を、木の根元にあげたいと思ったりもします。


   こちらもまた別のあずま屋の入り口の階段の画像です。手すりの破損を見つけて私が写真を撮ったのは、4月29日でした。間もなく2ヶ月となりますが、いまだに修繕はされていません。「キケン」と表示されたテープが張られています。仮修繕でもいいから、早めに対処できれば良いですね。ちなみに、このあずま屋の屋根に草は生えていませんが、落ち葉は溜まっていて、散歩の時に通ると、やはり気になってしまいます。

   【追記】・・・7月上旬に、手すりは修繕されました。



   今年は、4月4日の大風で、何本も公園の大木が倒れたので、その対処が大変だったと思います。そのため、細かい所に手が回らないのかもしれません。でも、あの倒木を短期間で処理した仕事ぶりを見ると、こういった修繕に対処するのが、難しいことだとも思えません。観光スポット・名勝としては、やはり放置はまずいのではないかと思います。150億近くのお金を掛けた開発が、近くの日赤・婦人会館跡地で行われていることを考えると、この程度の修繕がなかなか行われないことには、どうしても違和感を感じてしまいます。

   公園の維持管理、あるいは環境の向上のために、もっと予算をつけることはできないのでしょうか。もしも予算や人手が足りないということがあれば、千秋公園で園芸や造園のプロに指導をしてもらいながら、ボランティアが作業をするというのはいかがでしょうか。「実践!千秋公園 緑の教室」(副題:千秋公園を救え!土の作り方から、草木や大木の維持管理まで、いきいきとした緑への実践!!)。という感じで、本格的な大規模園芸教室を開くのです。

   いつもの私の妄想ですが、いろいろ考えてみるのは、悪いことじゃないと思うのですよね。お掃除のボランティアは時々行われているようなので、もう一歩踏み込んだ、公園の緑の充実のボランティアがあっても良いですよね。

   誤解のないように書いておきますが、公園は掃除も行き届いていて、日頃の管理は全体的にはたいへん良く行われております。広い公園の隅々に、ゴミはほとんど落ちておりません。ハチなどのキケンな生物の発生状況や、樹木の状態なども、毎日職員の方が見回りして確認していらっしゃるようです。それでもなお、現場の方にも手に余ることがあるのではないかと想像して、このような文章を書いております。

   それから、ボランティアと言えば、公園を案内するボランティアの方々がいらっしゃいまして、無料で公園内を案内してくださっています。県外から来た方を案内されているのを見たことがありますが、豊富な知識を持っていらっしゃる様子でした。歴史的なことはもちろんですが、以前散歩していた時には、植物のことについて教えていただいたことがありますので、公園の自然についてもお詳しいのではないかと思います。

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   さて、何年か前に、公園を管理する市の部署だったと思うのですが、千秋公園で毎年行われている、近くの小学校の伝統のマラソン大会を中止させようとしたことがあります。公園内にあると言っても良いような小学校です。マラソン大会の中止の指示は、観光客の邪魔になるからというのが理由でした。昔の児童数の2割ほどの人数しかいないのにです。

  実際のところ、近所に住んでいても、観光客でいっぱいの公園というイメージはありません。どちらかと言うと、地元の人に親しまれている印象です。小学校のマラソン大会は何十年も前から続いている行事ですし、子供の頃に走った公園の記憶はいつまでも心に残ることでしょう。普段から市民に親しまれている公園であることは、市の担当部署も本来ならば誇りに思ってもいいはずです。その年の小学校のマラソン大会は、幸い中止にはなりませんでした。市の担当部署が観光を意識しているのはわかりましたが、公園の実情とはズレがあると感じた出来事でした。

   千秋公園は、駅のすぐ近くにまとまった形で緑がある、とても気持ちの良い場所です。でも、ちょっとかわいそうになってしまっているところがあります。そういうところに、もう少し手を掛けてあげれば、ますます良い公園になると思いますし、商店街機能が失われて、寂れた箱物が増えてしまった駅前周辺の今後にも、いい影響があるのではないでしょうか。

   公園の水や緑が良い状態に保たれて、人や街に良い影響があるとなれば、老朽化してきた駅前のいくつかのビルの代わりに、秋田にふさわしい緑のある広い空間が生まれたりするかもしれません。そういう街の再生と、公園の再生が、どこかで一つにつながっているような気がしてなりません。

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   私の書いた一連の文章の中では、観光スポットや名勝という言葉を意識的に多く書きましたが、本来は、観光や名勝といったこととは関連付けなくても、人の住む環境・街の環境として、水や緑の維持管理・デザインについては、最優先に考えるべきことだと思います。それが、街の顔を作るという事だと思います。

   ある意味で秋田市の中心部を破壊してきた箱物のデザインは、人の生活に根ざしたデザインではなくて、どこかの真似をして工事を行ったというものだったのではないでしょうか。今一度人の生活の原点に戻り、街の顔を作りなおすべきなのではないかとも思います。

   そのためにも、歴史の息吹や過去から受け継いだ緑や水の環境がまだ残っている、千秋公園について真剣に考えて欲しいのです。駅の近くで、秋田の原点と言えるところは、千秋公園くらいしか無くなってしまったと思うのです。単なる観光スポットという以上に、街を考えるときの中心となりうる何かが、公園にはあるはずです。

   水の環境は、今や手遅れになりつつあると感じておりますが、何故こんなにひどくなってしまったのか、今までの工事や開発がどう影響したのかも検証していただきたいと思います。良くない現状を認識し分析したところから、街の顔を取り戻す第一歩を踏み出すしかないと思います。

   区画を整理して広い道路を造ったり、巨額をかけた箱物を造っても、もう秋田は良くなりません。高齢化対策にもなりません。人口減少も止まりません。少子化対策にもなりません。経済復興にもなりません。若者定住にもつながりません。子育て支援にもなりません。大規模施設は、維持管理さえ難しくなっていくことでしょう。

   昔からの人の生活や街の歴史の中に、きっと大切な何かがあると思うのです。まだ歴史の残っている千秋公園の環境を考えることから始めて、低迷し劣化しつつある街の環境を考えてみるのも、意味のあることのように思うのです。

   身近な水環境のあまりのひどさに我慢できず、それと合わせていくつかの長い文章を書かせていただきました。一人勝手に思っていることでしたが、ずっと心の中にあって、一度は文章化したいと思っていたことでした。責任のある立場の方々に、真剣に生態系や水のデザイン・街のデザインを考えていただければと願っております。

   一連の長文を読んでくださった方、ありがとうございました。