2013年1月17日木曜日

この道具を知っていますか?


私が30年前から欲しいと思っていた、
とある道具があります。

若い頃は、
値段が高くて買うことができませんでした。

そろそろ買えそうだと思った頃には、
もう廃盤になっていました。

特殊な道具で、
同じ物はほかに販売されていませんでした。

もう手に入れることはできないと、
あきらめていた道具です。

それが、昨年ついに入手することができました。

画像の黒い箱の中に、
その道具が入っています。

あきらめていたものなのに、
大と小の2つのサイズの両方が、
いま手元にあります。

小さい箱は日本製。
大きい箱はドイツ製です。

ドイツ製の箱は、
少しゆがんで箱がきちっと閉まらなかったので、
金具を2つ追加して取り付けました。
最初は中央の金具一つだけでした。

中身は下の写真をご覧ください。
何かわかりますか。



   日本では、製図用品のウチダから販売されていました。商品名は「デザインデバイダー」です。実は、私は「等間隔ディバイダー」という名称で覚えていたのですが、どうもこの「等間隔ディバイダー」という名称は、私が勝手に名付けて覚えていたものらしく、「デザインデバイダー」が正式名称でした。

   もう何年も前に在庫限りの商品になっていたようで、小さいサイズのほうが先に廃盤になっておりました。大きなサイズのほうも、その後市場からは消えました。大きなほうは、5万円近い定価が付いていました。高いですね。


   開いた状態の画像を見ると、どのように使う道具かわかるでしょうか。(画像の中の直定規は150ミリの定規です。)小さなほうは長さ150ミリの製品で、最大約240mm開きます。そして、大きなほうは300ミリの製品で、最大約460mm開きます。

   画像を見てわかる通り、これは10の等間隔を示すディバイダーです。ある距離を10等分できると考えても良いでしょう。私だったら、「10等分ディバイダー」とか「10分割ディバイダー」とか「10等幅ディバイダー」というような名称をつけると思います。

   海外での名称は、英語では「10 point divider]・「Equal Spacing Divider」・「Spacing Divider」などです。ドイツ語では「Streckenteiler」と書いてありました。足は11本ありますので、「11 point divider] と書かれていることもありましたが、「10 point divider] と書かれているほうが圧倒的に多かったです。これらの海外での名称を知るまでに、何年かかったことか。

   英語での名称で検索すると、ある程度の情報が出てきます。長らくウチダの製品しか知らなかったのですが、海外でも同様の製品がありました。それを知った時には、とてもうれしかった!しかも、日本の製品よりも安く販売されている製品があるようでした。

   日本のウチダの製品は150ミリと300ミリの2サイズでした。ドイツの製品も150ミリと300ミリでした。アメリカやイギリスでは、6インチと12インチという表示になっている物が多いようでした。ミリとインチの違いはありますが、サイズはほぼ同じと考えて良いでしょう。

   私が入手した物を説明すると、150ミリの製品はウチダの製品です。京都の画材屋さんが持っていた在庫を偶然入手することができました。もちろん新品です。もう在庫を持っているお店は無いだろうと思っていたのですが、運に恵まれました。

   300ミリの製品は、ドイツのHAFF社の製品です。ネットの検索でも、そう簡単には辿り着くことができず、ようやく探し出したメーカーでした。

   海外製品を発見した当初、300ミリの製品はアメリカやイギリスで販売されている製品がいくつかあって、ネットで購入することを検討したのですが、日本に発送していなかったり、あるいは価格面でむずかしい物がありました。パキスタン製の製品もあったのですが、ロットもありましたしこれは対象外でした。何日も続けた一連の検索の終盤に、HAFF社の製品にも気がついたのですが、販売しているショップは見当たらず、購入の糸口が見つけられませんでした。そのため、一時は購入をあきらめかけていました。

   でも、ちょうどその頃に、教室の生徒さんでスイスに行く用事のある方がいて、その生徒さんにドイツ製品の探索をお願いしました。そして、スイス在住のお知り合いの方と一緒に探してくださって、300ミリの製品をドイツのメーカーから送っていただくことができたのです。運にも人にも恵まれました。

   教室の生徒さんKご夫妻と、スイス在住のTご夫妻に感謝です!!ここであらためてお礼を申し上げます。ありがとうございました。

   スイスのTご夫妻の奥様がドイツ人で、ドイツのメーカーに直接問い合わせをして下さったそうです。おかげさまで、30年前から欲しかった道具をやっと手に入れることができました。日本で廃盤になっていた製品を手に入れることができたというだけでなく、日本では150ミリと300ミリの製品は価格が2倍ほど違っていたものが、どちらのサイズもほぼ同じ価格で購入することができました。本当にありがたかったです。

   使いやすい場所に置いておきたいと思い、刻印ケースを置いているワゴンの中段に、専用の引き出しケースを用意して収納しています。良い道具が手元にあるのは、とてもうれしいものですね。

   便利な道具なので、6本足の「五等幅ディバイダー」程度の製品でもいいので、お手頃価格で日本でも再び販売されれば良いのにと思ったりしております。